手紙

手紙 (文春文庫)

手紙 (文春文庫)

3時間程度で読んでしまった。
これを映画化するのは相当演技力がないと駄目だな〜。読んだ後そう思った。そういう意味で映画には余り期待しない。
弟のためを思って犯罪を犯してしまう兄、兄の犯罪のせいで人生がうまくいかない弟。ちょっと前に読んだ赤い指の家族がいかれていただけに、この小説の家族のあり方には感情が入り込んでいけた。


この小説もラストシーンは秀逸。正確に言うと赤い指とちがって、ラスト付近の展開が秀逸かな。別に手紙>赤い指という意味ではない。

犯罪者の家族になる可能性は誰にでもある中で、いろいろな考え方があり、それを考える機会を与えてくれた良書。