悪意

悪意 (講談社文庫)

悪意 (講談社文庫)

加賀刑事シリーズてことになるのかな。
犯人はすぐに捕まってしまい、その動機に『悪意』が
あったのかなかったのかを追求する話。
殺意ではなく悪意があったのかなかったのか。

以下ネタバレ
結果的に悪意があったわけだが、犯人は非常にひねくれた
性格である。ちなみに彼の親戚も非常に性格が悪い・・。
ゆがんだ家庭環境で育つとゆがんだ人間が生まれる。
東野圭吾の小説ではこういう人間が多い気がする。
ちなみに俺はその説には大賛成派。
人間は生まれより育ち。

話を小説に戻して、初めの手記を疑わないといけないって
いうのはちょっとルールに反しているんじゃないの??て
気がする。
だってかかれたものをそのまま信じてそれに沿って話を
すすめていかないと何を信じればいいの?って話になる。
極論だけど、夢オチとおんなじ類だと思う。

そういったところに目をつぶれば、俺はあんまり気にしない
ほうではあるし、話としては面白かった。