時生

時生 (講談社文庫)

時生 (講談社文庫)

東野圭吾の時生を読む。NHKのドラマにもなったみたい。
今、息が絶えそうになっている息子と過去にあったことがあるという夫の告白から始まるものがたり。過去の話が始まるまでの父であり、夫である男の描写と過去の男の描写があまりにも違っていて少しとまどうのだが、あるトラブルにまきこまれてからは一気に読みすすめることができた。
以下ネタバレ
発病したら死亡確率が高い病気になる可能性が高いと分かっている子供を産ませた男に都合のよい話になっているが、親より早く死ぬ子供をもつ親には、やはり「生まれてきてよかった」とは一番聞きたい言葉ではなかろうか。
それにしてもこの話、もしかして無限ループする??